※自費診療になります。
もっとも一般的なタイプの口内炎です。口の中の粘膜にできる小さな潰瘍(アフタ)が特徴で、潰瘍のまわりは赤く、中央が黄色か白っぽくなっています。アフタ性口内炎は、このアフタが多発して、周辺に粘膜炎を伴っている症状です。
頬の内側や舌、唇の裏、歯茎などにできやすい傾向があり、しみたり、痛みを感じたりして、食事がストレスになる場合もあります。
口の中の粘膜が赤く腫れ、水ぶくれやヒビ割れなどの症状が現れます。炎症がひどくなると、その表面が白く濁った状態に。
さらに唾液が粘ついたり、口臭が気になったりする人もいます。刺激の強い食べ物がしみて、ヒリヒリとした痛みを感じる場合もあります。
味覚が鈍くなって食事をおいしく感じにくくなる人もいるため、日常生活に不快感が出やすいタイプの口内炎です。症状が全体的でわかりにくく、ただの口内の荒れだと見過ごされるケースもあります。
主にヘルペスウイルスの感染によって発症する口内炎です。舌や唇、歯茎だけでなく、唇の外側や喉に近い粘膜など、口のさまざまな場所に症状が出ることも。
発症時には高熱が出たり、リンパが腫れたりする場合があります。その後、赤く腫れた部分に小さな水ぶくれが現れて痛みを感じ始めます。
生後6か月~3歳頃の乳幼児に多く見られ、一度感染するとウイルスが体内に潜伏。疲れやストレス、免疫力の低下などをきっかけに、大人になってから再発する場合もあります。
カンジダというカビ(真菌)の一種が原因で起こる感染症で、「口腔カンジダ症」とも呼ばれます。主に以下の3つのタイプがあります。
偽膜性カンジダ症は最も多く見られるタイプで、頬の内側や舌、口蓋(上あごの粘膜)に白い苔のようなものが付着し、はがすと赤くただれたり出血したりします。いずれも放置すると口の中全体に広がる恐れがあり、大人だけでなく乳幼児にも発症することがあります。
口の中の違和感や舌のしびれ、味覚の異常を感じた場合は早めに受診しましょう。
日常的に喫煙をしている方に見られる口内炎で、タバコの刺激が原因となって粘膜に慢性的なダメージが蓄積されることで発症します。
主に口蓋(上あごの粘膜)に赤い発疹ができ、その後、白っぽく厚みを帯びた状態になります。この状態は「口蓋ニコチン性白色角化症」と呼ばれることも。
強い痛みはないものの、食べ物がしみて不快感を覚える方もいます。ヘビースモーカーの方や喫煙歴が長い方は注意が必要です。
口内炎は、さまざまな原因が重なって起こります。要因を知り、予防策を立てましょう。
次のような状態が続いたときに、炎症や潰瘍などの症状が出やすくなります。
疲労やストレス | 心身の疲れがたまっていると、口内炎ができやすくなります。リラックスする時間を意識的に取り入れましょう。 |
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睡眠不足 | 睡眠が不足すると免疫力が下がり、炎症が起きやすくなります。質の良い睡眠を確保することが予防につながります。 |
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栄養不足(特にビタミンB群・鉄分など) | バランスのとれた食事がとれていないと、粘膜の健康を保つための栄養素が不足します。特にビタミンB群や鉄分が不足しないようにしましょう。 |
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免疫力の低下 | 風邪をひいているときや、体調不良が続いているときに免疫力は低下します。この時期は特に口内ケアに注意が必要です。 |
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細菌やウイルスの感染 | ヘルペスウイルスやカンジダ菌などの感染によって口内炎が起こることもあります。 |
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外傷や熱による刺激 | 誤って頬を噛んだり、熱い食べ物でやけどしたりした場所に、2次的に口内炎ができることがあります。食事の際は注意しましょう。 |
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合わない被せ物や入れ歯の刺激 | 歯科治療後の被せ物や入れ歯が合っていないと、慢性的に粘膜を刺激し、炎症の原因になります。違和感を覚えたら早めに歯科医院に相談を。 |
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喫煙 | たばこの煙や成分が粘膜に刺激を与え、慢性的な炎症を引き起こす要因になり得ます。禁煙も口内炎予防の一環です。 |
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口内炎が繰り返しできる、なかなか治らないなどの場合は、体の内側からのサインかもしれません。気になる方は一度ご相談ください。原因に合わせたアドバイスをいたします。
多くの口内炎は自然に治ることが多いものですが、「痛くてご飯が食べづらい」「当たって気になる」「少しでも早く治したい」といったお悩みがある方には、歯科での治療がおすすめです。痛みを我慢せず、早めのケアで快適な毎日を取り戻しましょう。
当院は、症状に応じて軟膏の処方や歯科用レーザーを使用した治療を行っています。歯科用レーザーを口内炎に照射することで痛みが和らぎ、早期の改善が期待できます。
使用するレーザー機器は痛みが少なく、治療への不安を感じる方にもおすすめ。より安心して治療を受けていただけるかと思います。
また、入れ歯や被せ物、差し歯、あるいは欠けた歯などが粘膜を刺激して口内炎の原因となっている場合は、専用の器具を用いて問題のある部分のみを調整します。
さらに、再発を防ぐために生活習慣の見直しが必要な場合は、睡眠や栄養、ストレスへの配慮などについてアドバイス。口内炎の原因は人によって異なるため、一人ひとりの状況に合わせた対応を心がけています。
歯茎やお口の中の粘膜にできる「できもの」の多くは、口内炎であることがほとんどです。多くは自然に治癒したり、市販薬を使って改善するケースもあり、そうした場合は過度な心配は必要ありません。
しかし、痛みがなく徐々に大きくなっていくようなできものの場合は、良性腫瘍や口腔がんなどの可能性も考えられます。お口の異変に気づけるように、ぜひ歯科医院で定期検診を受けてください。1週間以上経っても症状が治らなかったり、少しずつ悪化したりするなど、なかなか治らない場合は早めの受診がおすすめです。
また、ご自身では気づきにくい場所にできものができているケースもあります。定期的にお口の中をチェックすることは、歯のクリーニングだけでなく、こうした異変の早期発見にもつながります。
健康なお口を維持するためにも、定期検診をご利用ください。当院ではお口の状態を総合的に診査し、必要に応じて適切なアドバイスや治療をご提案しています。
口内炎を予防するためには、まずお口の中を清潔に保つことが大切です。歯ブラシやフロス、うがいを丁寧に行うと、菌やウイルスの繁殖を防げます。日常のケアや生活習慣を見直し、口内炎のつらさを未然に防ぎましょう。
口内炎は心身の疲れがたまったサインとも言われています。疲労が蓄積して免疫力が低下すると口内炎ができやすくなるため、睡眠をしっかりとり体を休めることも予防につながります。
食生活では、粘膜の保護や生成に関わるビタミンB群の摂取も重要。ビタミンB2やB6を含む食品を意識的に取り入れるほか、サプリメントで補う際は、単体よりもビタミンB群として複合的にとるのがおすすめです。
普段何気なく使っている歯ブラシが、お口の粘膜を傷つけているかもしれません。自分のお口に合った歯ブラシを使いましょう。「自分にピッタリな歯ブラシが分からない」という方は歯科衛生士にご相談ください。
また、被せ物や入れ歯、矯正器具などがお口の粘膜に当たっている場合も口内炎の原因になります。その際は調整いたしますので、お気軽にお声がけください。
はい、口内炎はお口の中のトラブルのため、歯科医院での受診が適しています。特に歯が原因と思われる口内炎なら、歯科の受診をおすすめします。
また、口内炎が単なる炎症ではなく、他の病気の初期症状の場合も。そのため、早期の受診がより安心です。痛みや違和感がある場合は、ためらわずにご相談ください。
通常、口内炎は1週間以内で改善することがほとんどです。もし1週間以上治らない場合は、口内炎の症状と似た別の病気の可能性も考えられます。当院では口腔がんの検診も行っていますので、気になる症状がある場合には放置せず、早めにご相談ください。
長引く症状には必ず理由があります。適切な診断と処置で不安を解消しましょう。
口内炎と舌がんの主な違いはいくつかあります。
口内炎は痛みを伴いますが、舌がんは症状が進行しない限り痛みはありません。また、口内炎は自然に小さくなりますが、舌がんが小さくなることはありません。
見た目や経過に違いがありますが、判断がつかない場合は受診をおすすめします。
口内炎でお悩みの方は、天神の歯医者「ひびき歯科クリニック」にご来院ください。丁寧に対応いたします。
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